結果にコミットしなきゃいけないのは誰かしら?

皆さんこんにちは。

今回はダイエットにまつわる話題の企業の話をと思いまして、、、

結果にコミット云々。。。

リズムのいいあの音♪♪♪でおなじみの

RIZAP(ライザップ)さんについてです。

さぁ、ここ最近決算発表がありましたね。2019年の3月期決算で純損益193億円。多くの企業の買収に端を発した巨額の赤字がこんなにも。。。

んーやはりなかなかどうしてその道筋はまだ光を見出せていない感じがします。

痩せたい、理想の体型になりたい、スタイリッシュになりたい、スタイル良くしたいけど自分ではなかなか難しい。。。継続は困難だし、リバウンドしてしまうし。。。

『安心してください!!あなたの理想に確実に近づけるよう、共に頑張りますよ』

みたいなサービスを提供してきたRIZAP(ライザップ)

一時期は英会話やゴルフといったジャンルでも似たようなサービスを展開していましたね。今はどうなっているのかはわかりませんが。

ここまでなら確かに、その確立されてきた成功のイメージとブランディングで新しい裾野を拡げていくことは企業活動の中でのシナジー効果や関連多角化という意味ではすごく理にかなっているなぁと感心していたものでありますが、最近のRIZAP(ライザップ)はそこからさらにコングロマリットに傾注していく姿を見ていて、経営学をかじってきた私からすればどうなっていくのか見ものだなと期待感と嘲笑とまではいかないまでも、半ば皮肉のような感想を持っていました。(もちろん、関連性のある企業の買収もてがけてはいますが。。。)

コングロマリットとある企業体が業務の内容において直接的に関連がない企業の買収をしてグループ化したり、子会社化したりしていく形態のこと

このコングロマリット1960年代からアメリカで盛んに行われたもので一時期賑わいを見せたものの、あまりこれといった成果を出しているところは実質多くはありませんでした。

というのも、関連性のある企業の買収においては、ある程度の蓄積されたノウハウや遊休資源が上手く活用できる素地があるからこそシナジー効果が見込めるものの、関連性のないところを買収する際は企業文化の対立や互いの資源の活用の可能性など、それはそれは様々な処置が時間とエネルギーともに必要になるからなんですね。

ある程度の長期経営目標において、『今は関連性が見込めないが必要な技術や資源を有しているところを買収しその目標を到達可能にする』という類のものであればまぁ愚策ではないでしょう。

イノベーションの観点からも、このご時世においては特に一社、二社程度のコングロマリットは大きな起爆剤となり得る可能性は十分に孕んでいると私は強く思っています。何かと何かを融合させた新たな付加価値の誕生を誘発しやすい素地があるのも確かですから。

しかしながら、どうも昨今の日本におけるコングロマリット

『とりあえず企業価値を上げて株価を上げーの、売却しーの、利ざやを獲得しーの』

みたいな投資商品のような感覚に陥っているところが多いように思う。

このRIZAP(ライザップ)もしかり、短期間で80社以上の企業の買収とは一体どのような計画の元に実行されていったのか驚きを隠せない状態ではありましたが、結局これが巨額な赤字を産む主原因になったのは明らかであります。

懐かしいところで言えば

かつてのライブドアUSENコングロマリットにハマっていった経緯がありますね。

ここで余談になりますが、新興企業やベンチャーがなぜ、コングロマリットにハマりやすいのか少し考察してみました。

彼らが何故起業に至ったか、

経済観念や経営文化が独特なこの日本。

①これが無駄だとか、古いとか、これを提供したい、展開していきたいという斬新性のある価値を提供していきたいであるとか、これは成功するだろうなどという野望があって独立する。

②世に持て囃されて事業は一気に拡大する。

③そうなると次はその成功体験が彼らなりのバイブルとなる。その法典から見ると、他の企業の無駄や無意味なところがいよいよズレを持って顕著に意識付けされてくる。

④あの企業、この無駄をなくせばこれくらい収益が上がるだろう、あの企業、ここを合理化すればもっといい感じになるのになぁ

みたいな感じがその成功体験から如実に意識されてくるのだろう。

⑤そこで実際に巨額を投じて買収に乗り出す。

これは決して何ら悪いことではなく、経済の潤滑油としてもちろん多いな役割を持っている。

しかしながら、その買収先のほとんどが非関連企業であり、その買収の成功がまた新しいバイブルとなり、また次の買収、次の買収とコングロマリットを産んでいくわけであります。

⑥気がつけば多くの非関連多角化企業の集合体ができてくることとなる。

まぁ、ザクッと簡単に説明するとこんなところではないでしょうか。

話を少し元に戻しましょう。

そんなこんなで一時期はうまく行ったけれども、企業は生き物であり、文化そのもの。日々問題や困難というのは訪れる。それを新興企業が采配を振るって解決していくとなると、買収先に強く根付いている文化の理解の少なさから来る全否定や合理化、効率化、近代化の御旗の名の元に破壊的なイノベーションと言えば聞こえはいいですが、まさに破壊的行動をとって行かざるを得ないようになってしまいがちです。

そうなると、買収先の現場の士気や文化はどんどん低下していく。今までの価値観や企業文化が破壊され、新しい価値観や合理化を強固に強いられ、現場のモチベーションは恐ろしいほど下火になっていく。そして、新しい文化を受け入れる者とそうでない者との対立が激化し、派閥闘争などといった本来の目的から逸れた仕事が舞い込んできてしまう。そうなると、企業成績も自ずと下がっていく。そしてそれはやがて株価に反映されて、買収された企業の価値はみるみる下がっていく。

本末転倒とはまさにこのこと。

私は経営コンサルタントをしてきた経験上、企業や会社の再建、アドバイスほど難しいことはないと思っています。

なぜなら、今までやってきた営業の仕方や、得意先の見直し、営業方針、企業文化が強く根付いているところにいきなり私みたいなのが現れ、

「この生産の仕方は私から見れば少しふっくらしすぎかなと思います。こうすればスリムになってもっと色々な動きをしやすくなりますよ^_^

「これはちょっと良くないですねー。これをこう改善することで動きが滑らかになります。」

「あなたの営業の仕方はとても素晴らしいのですが、これからはここをこうすればもっと印象良く無駄なくこなせるようになると思いますので是非取り入れてみてください。(いいえ、取り入れるのよ!)」

など、内部の方からすれば、よそ者がいきなり来て現場のことも知らないくせに、日々の辛さを知らないくせに何を偉そうに状態である。

もっとミクロな視点で例えるなら、

カフェで休憩したあなたのところにいきなり私みたいなのが突如として隣に座り、

「何故休んでいるのですか、この時間、これをこうすればもっとうまく時間を活用できるはずです。」

とか、

「最近飲み会多くないですか?、もっと減らすべきです!」

だの、

「何故タバコを吸っているんですか、体に悪いです!」

とか言ってくるようなものなのです。もちろん、的を射ていることもあるとは思いますが、ある一方の視点からすれば無駄と思えることでも本人からすれば無駄と思ってないものなど五万とあります。

恋人や友人、家族から言われても喧嘩の火種になりそうなものを他者がいきなり言ってきたらそれはそれはもう大変なことになるのは明らかです。

それが企業ともなれば益々恐ろしいことになるのは想像に容易いことではないでしょうか。一社でさえ、とてつもないエネルギーが衝突するのに、これが何十社と重なったらどうなるか。

会社の業績自体は数字で推し量りやすいものの、その中にいる人間や文化は生き物です。決してコンピューターやゲームのように、これを押せばこうなるよね。みたいな一筋縄ではいかないものなのです。

それでは最後に、

鉄道会社がマンションやスーパーや不動産等を持っていますよね。

「これはコングロマリットじゃないのか?コングロマリット成功してるじゃねーか」と。

では、なぜ彼らがそこに触手を伸ばすのか。この記事を読んでくださっているそこのあなたなら、答えは非常に簡単にでてくるはずです。

(ね、勉強になってたでしょ?知識身に付いてますよ♪)

鉄道網の拡大や管理によって計画的にそこにマンションを建てたり、スーパーを作ったりすることで人を呼び込む導線となります。日々の暮らしで顧客を囲い込むことができますよね。家を購入してくれて(もしくは借りてくれて)、日々の通勤等で電車に乗ってくれて、その近くのスーパーで買い物をしてくれて。と、このように一見コングロマリットのように見えて、しかし非常に関連性が高いものを買収、展開していくことは事業拡大においてとてもシナジーが見込めることなのでこれらはコングロマリットとは呼べないでしょう。

このように自分たちが持っている技術や資源をその企業とどう関連づけて発展させていくかのプランや道標がない限り、やはり私はコングロマリットという代物に安直に手を出すべきでないと思います。

しかしなぜかそこに魅力を感じてしまう新興企業やベンチャーがあるのも事実。

しかしこのコングロマリット、各企業様におかれましては、用量用法に十分にお気をつけていただきたいと存じます。

さてRIZAP(ライザップ)、今後はどの様にしてその企業にこびりついた巨額赤字という名の「贅肉」をスリムにしていくのか。

まさに結果にコミットしていってほしいところです。

彼らの価値提供の真骨頂なのですから♪

以上、sister.shikueでした。

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